三菱一号館美術館「印象派からその先へ――世界に誇る吉野石膏コレクション展」

昨年12月に行く予定だったのがインフルエンザのため延期になり、正月休み最終日の今日ようやく行くことができました。

展覧会公式サイト→ https://mimt.jp/ygc/

 

美術展に足を運ぶようになってまだ数年、知識は皆無なのになかなか予習もせず、展覧会でひたすら解説文と作品を見比べるという鑑賞方法でやっております。

 

そんな初心者ですが、実は印象派はあまり関心が持てず、そんなに見たことがありません。今回は会社の福利厚生でゲットしたチケットで行きました。

 

正月休み最終日ではありましたが、そんなに混雑していなくて、じっくり見ることができ、よかったです。

また、いくら無知でも著名な画家の作品がそろっているので、興味深く見てきました。今まで関心が持てなかったのはなんでだ…

 

いくつか強く印象に残った作品があります。

 

一番は、モイーズ・キスリング「背中を向けた裸婦」。なんて綺麗な絵だろうと釘付けになりました。
この絵は第3部エコール・ド・パリの展示室入口に大きく描かれていて、思わず息をのみました。背中のライン、肌の質感、柔らかな表情…実物は本当に美しかったです。

展覧会グッズで絵はがきは買わないようにしていますが、もしこの絵のものがあればぜひ購入したいところでした(これはなかった)。

 

それから、シャガール「サント・シャベル」。これは何がどう描かれているのかがわからない。それをどう解釈したらいいのかも。

全体に夜の闇のような暗いブルーの画面の中でまず目を引くのは、中心からやや上部に描かれた大きな円。その円の中にいる鳥のような生き物は左を向いているのだと思いますが、なぜかその横顔は人間のよう。そしてもっと不思議なことに、嘴のとがった後ろ向きの顔が後頭部に付いているのです。その生き物の体の形はハート型にも見えます。胸から腹にかけては鮮やかな赤、背中は緑色。背中に続く尾の形が葉っぱのようです。

この生き物が後ろに出した足は確かに鳥の足なのですが、前に出したほうの足先には鳥の頭が。簡略化して描かれているので鳥の頭と断言もできませんが…

嘴のとがった鳥のような顔が見上げる先には黄色の円。これは月なのでしょうか。

この生き物のいる円の下には、夜の闇に沈む街並みが見えます。街並みの地平線は画面下から4分の1ほどの高さにあり、先ほどの鳥のような生き物のいる大きな円の下部と接しています。画面中央からやや左には川が蛇行しており、川には橋が架かっているのがわかります。画面右側には高い塔でしょうか。

画面左端には、ドアの向こうから覗いているような女性が見えます。髪は白く、赤い花束を抱えています。この女性は鳥のような生き物を見ていません。画面右下のほうに顔を向けています。彼女の視線をたどると、塔のようなもののすぐ右、街並みの地平線の上に、頬を寄せ合う男女の顔らしきものがあることに気づきます。

 

絵画の詩人と呼ばれるシャガールの絵は、それこそ見る人が自由に解釈していいのかもしれません。とはいえ、描かれたものの意味を考えてしまいます。

 

…なんて、ここまで書いてみたものの、ちょっと検索したらこの絵の解説が出てきたりして…w それならそれでいいのですけどね。あとで検索してみよ。

 

吉野石膏コレクションは山形美術館で見られるそうです。
と知ると山形に行きたくなりますね~

http://www.yamagata-art-museum.or.jp/colcate/france

 

それから、このチラシはいい! 私のような初心者にはわかりやすいです。
https://mimt.jp/ygc/midokoro_guide.pdf(pdf)

 

最後に、今日覚えた美術用語→筆触分割

視覚混合→ https://artscape.jp/dictionary/modern/1198579_1637.html

(なるほど、商業印刷の原理と同じなのか)

 

印象派について→ https://www.artpedia.asia/impressionism/