日本語の話

今日は手話通訳の大先輩とお話しする機会がありました。

経験豊富な先輩は、現場で見た要約筆記について、思うところをお話ししてくださいました。

 

要約筆記は通訳です。だから、日本語の力が必要です。母語だから自動的に上達するというわけではないからです。

とりわけ、話し言葉を書き言葉にする通訳ですから、同音異義語を適切に選択する必要があります。

類義語の使い分けで、ある程度ニュアンスの違いを表現することができます。

話し言葉は1分間に360文字程度、一方手書きでは1分間に60文字程度と言われ、どうしても書き遅れていきます。そのときに省略や言葉の置換、文末処理などの要約技術を使うと同時に、文章を再構築する必要も出てきます。そこで問題になるのが文章構成力です。

 

これらのことができていない、聞こえた言葉を拾って繋げているだけで文脈がつかめていない要約筆記者が多いと指摘され、ドキリとしました。

 

語彙力を鍛えるにはたくさん本を読んで蓄えることももちろん必要ですが、言葉を使い分ける、運用活用する力がとても大切だと言われました。類義語や同音異義語はその一例に過ぎません。

 

こうしてお話を伺っているときはとてもよく理解できたような気がするのですが、問題はここから自分が何をやっていくか。

こうしてウダウダと日々の雑感を書き連ねるのも、その練習のつもりでやればいいのかもしれません。

ブログ移行に失敗してブログはもうやめようかと迷いつつまた開設したのは、1つには文章を書き慣れていくこと、もう1つにはタッチタイピングの練習をすること、という目的があってのことなのです。

 

なんてね。